釣りの基礎知識 竿(ロッド)の種類と特徴

初心者むけ基礎知識
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  • 釣竿って種類ありすぎないですか?
  • 釣りを始めたいけど、どの竿を買えばいいかわからない

 

釣り道具の中でメインとなる道具といえば竿ですが、竿の種類多すぎると思いませんか?

釣り竿には、釣りに合わせて長さや硬さがある程度決まっていて、あなたがやりたい釣りにあわせた竿を選ぶ必要があります。

この記事では釣り初心者の方に、釣り竿にはどんな種類があるのか?

それぞれどんな特徴があるのかなど、竿の基礎知識を紹介します。

この記事を読むと、あなたがこれから買うべき竿がイメージできます。

 

 

このブログは勤続22年になる現役の釣り具店員が、長年の知見をもとに、釣り関連の記事を更新しています。このブログを読んで釣りができた!という方が1人でも増えればうれしく思います。

 

 

竿の呼び方と竿の役目

呼び方は〇〇竿、ルアー釣りで使用するもの〇〇ロッドと呼びます。どちらも同じ意味です。

竿の役目は主に2つ

  • 仕掛けをポイントに送り込む(投げる)
  • 針にかかった魚とやり取りする

竿には数多くの種類があり、狙う魚や釣り方に応じて適したものを選びます。

オールマイティーに使える竿はありますか?

という質問も多いですが、釣り具業界も日々進化しており、それぞれの釣りに特化した工夫がされています。

結論、1つの竿ですべての釣りをするのは不可能です。

やはり目的に応じた竿を選ぶのが良いでしょう

 

 

 

竿を大きく2種類に分類するとリール竿と、のべ竿の2種類

釣り竿は、リールと組み合わせて使うリール竿と、リールを使わないノベ竿にわけることができます。

リール竿(リールを使用する竿)

リール竿はリールをつけることによって、竿の長さ以上の広い範囲を釣ることができ、竿のガイドに釣り糸を通して使うことからガイドを備えています。ほとんどの竿はリール竿になります。

 

のべ竿(リールを使用しない竿)

のべ竿はリールがない分操作が簡単で扱いやすい。
渓流竿(アユ竿)やメバルのさぐり釣りで使うメバル竿などが代表的なのべ竿。

用水路などで小魚を釣るような場合も、短いのべ竿を使用します。

竿の先端にリリアンという紐がついているので、リリアンにラインを結んで使います。

ガイドはついていません

のべ竿は、軽い仕掛けを振り込むのに適しています。(軽い仕掛けはリールを使って投げることが難しい)

 

釣り竿の構造は「振り出し」と「並継ぎ」の2タイプ

竿の構造については2タイプあります。

1つは振り出しタイプ。もう1つは並継ぎタイプ

磯竿のように5m位ある竿は、ほぼ振り出し竿になります。投げ竿は振りだしと並継ぎが半々くらい。船竿はやや並継ぎが多い。ルアー関連の竿はほぼ並継ぎになります。ではそれぞれの、特徴をみてみましょう。

振り出しタイプ

振り出し竿は1番太い元竿の中に複数の節が収まる形状です。

元節の中に全ての節を収めますので、太くなります。太くなるということはどうしても重たくなります。

1つの節に全ての節が入りますので、仕舞った時の全長は短め。持ち運びに大変便利です。

磯竿などでは、1つの節が110㎝前後のものが多く、5mの竿なら5本の節、6mの竿なら6本の節で形成されます。

1つの節が50cmくらいに短いものを、小継ぎといい、1mくらいのものを中継ぎと呼びます。

渓流竿はほとんどが小継ぎになります。これは山の中を歩く時に、なるべく竿が邪魔にならないよう工夫した結果なのです。

商品名にも小継ぎ〇〇と呼ばれることが多いです。

 

 

並継ぎタイプ

竿の元から穂先までの間で、2本かそれ以上に分かれています。使うときには、それぞれを継いで1本の形状にして使うのです。

2本に分かれているものを2本継ぎ、3本に分かれているものを3本継ぎといいます。

同じ意味でツーピースロッド、スリーピースロッドとも呼びます。

持ち運びはやや長くなるので不便ですが、細身で強度を高くできる為、パワーや張りがある。

ルアーロッドの大半は、並継ぎロッドになります。

 

その他 ワンピースロッドもあります。

振り出しでもなく、並継ぎでもない、1本ものの竿もあり、ワンピースと呼びます。

洋服のワンピースではありません。

携帯性は悪くなりますが継ぎ目がないことのメリットがいくつかあります。スムーズに曲がる!パワーがある!伝達能力も高く感度がいい。

 

 

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竿の素材はカーボンとグラス

竿の素材は、カーボングラスファイバー(以下グラス)があります。近年ほとんどの竿がカーボン製になっています。

それぞれの特徴
カーボン→軽い・強い・感度もよい
グラス→重い・粘る・安価である

一言でカーボンといっても、その中で高弾性のものから低弾性のものがあります

また価格もピンキリです。

今は「カーボンだから・・」という理由だけでは購入の決め手にはなりません。なぜならほとんどの竿がカーボンだからです。

 

先調子、胴調子とはどういう調子?

竿に負荷をかけた時にどの部分から曲がるかで、調子が決まります。

竿を10頭分にし、先から数えて、1~3番目のところで曲がる竿を先調子といいます。
先から2番目で曲がる竿を8:2調子、先から3番目で曲がる竿を7:3調子という。

4~5番目で曲がる竿を胴調子といいます。
先から4番目で曲がる竿を6:4調子、先から5番目(まんなか)で曲がる竿を5:5調子という。

真ん中より手前側で曲がる竿はないので、4:6調子というような調子は存在しません。

 

では先調子と胴調子の特徴を説明します

先調子は、シャキッとしてますので、操作性に優れています。感度がよいので穂先に繊細な当たりがでやすくなります。

胴調子は竿全体で魚の引きを吸収し、大きな魚の引きも耐える力が強いです。口が柔らかい魚も、口切れさせにくい。主に船竿に採用されている。

ルアーロッドでは、先調子のことをファーストテーパー、胴調子のことをスローテーパーといいます。

 

 

 

 

竿の長さ表示はm(メートル)とft(フィート)があります。

釣り竿の長さの表示は大きく分けると、m(メートル)とft(フィート)表示があります。
※他にはへら竿の【尺(しゃく)】表示もあります。

ルアーロッドはフィート表示それ以外がメートル表示になります。

長さがイメージできるように、フィートをメートルに換算する計算式を覚えておきましょう。

ft表示ですが正確には

ft(フィート)+inch(インチ)で表示されています。

例)エギロッドの標準の長さ86という表示は、8フィート6インチという事です。8.6フィートではない。

1ft(フィート)=30.48㎝
1inch(インチ)=2.54㎝

ですので

86という長さは2m59㎝になります。

計算式  (8×30.48㎝)+(6×2.54㎝)=259㎝

下の表は、釣り竿にありがちなフィート規格をメートルに換算したものです。

フィートとメートルの換算表
フィート6063667276808690961011
メートル1.831.911.982.182.282.442.592.742.93.053.35

 

10インチ=1フィートではないので少し注意です。
12インチで=1フィートになります。1インチ2.54㎝×12=30.48

昔、610(ロクテン)という長さのルアーロッドがあったのですが、なぜ7フィートじゃないんだろうと疑問でした。10インチが1フィートではなかったからですね。

という正確な情報をお伝えしたうえで!

こんな細かな数字を覚える必要はありません。

だいたいの長さがイメージできれば良いのです。

もう1フィートは30㎝1インチは3㎝と覚えてしまいましょう!単純に3を掛ければだいだいの長さがわかります。

60は1.8m

86は2.58m

90は2.7m

 

これくらいの覚え方で良いでしょう!正確な長さがどうしても知りたいなら上記の計算方法で計算してください。

 

 

竿の種類 カテゴリー分け

では、竿の種類がどれくらいあるのか?を見ていきましょう。簡単にですが特徴も説明します。

まずは下図をみてください。

↑これは、シマノさんのHPに掲載されているロッドの種類分けです。

ダイワさんも、ほぼ同じ分類分けになります。

この分類別で各ジャンルの竿を紹介していきます。

 

シーバス・ショアキャスティングロッド

対象魚シーバス、青物、ヒラメ、マダイなど陸からルアーで狙える魚全般
標準的な長さ 90~120フィート

陸から、シーバスなどのフィッシュイーターをルアーで狙う竿です。狙える魚種は豊富で、ヒラメやマゴチ、青物(ハマチ、ヒラマサ)などがターゲットになります。

シーバスルアーはもちろん、40g前後のメタルジグを投げられる竿もこのジャンルになります。

竿が長いほど遠投性能があがりますので、遠浅の砂浜や大きめの河口などでは、11フィートや12フィートを使用します。

大遠投をして比較的大物をルアーで釣りたい!という方に必要な竿になります。

ショアというワードを釣りではよく使うのですが、「ショア」=陸 と解釈してください。ショアキャスティングロッドというには、陸からルアーを投げて魚を釣る竿になります。対義語は「オフショア」=船釣り になります。

 

エギングロッド

対象魚 アオリイカ、コウイカなどのイカ全般
標準的な長さ 83~86フィート

エギ(イカを釣る為の和製ルアー)を投げて、アオリイカを狙う竿。エギをシャクってアクションをつける釣法に耐えうるバットの強さと、繊細な当たりをとらえる感度の良い竿先が求められます。

ルアーロッドの中で1番汎用性が高いジャンルで、シーバスやタチウオ、また生き餌を使った投げ釣りにもおすすめしています。

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万能ロッドに1番近い竿がこのエギングロッドになります。

 

ライトソルトルアーロッド

対象魚 アジ・メバル・カサゴ・ソイなど
標準的な長さ 70~82フィート

軽めのオモリやルアーを使用して釣る為のロッドです。

軽いルアーを投げる為に穂先は繊細で柔らかくなっているのが特徴です。

対象魚は比較的小さな魚になりますが、竿がやわらかいので、とてもスリリングな釣りです。

アジを狙うアジング、メバルを狙うメバリングが代表的な釣りです。

近年、年配の方も気軽に楽まれている方が増えてきています。

 

オフショアロッド

対象魚 マダイ・タチウオ・青物など
標準的な長さ 60~70フィート

船から釣る為のロッドになります。後述する船竿との違いは、ルアーを使った釣り全般で使うロッドがオフショアロッドと言われます。

マダイをルアーで狙うタイラバ、青物をメタルジグで狙うジギング、白イカをスッテで狙うメタルスッテなど、多種多様な釣りがあります。

 

バスロッド

対象魚 ブラックバス
標準的な長さ 60~66フィート

ブラックバスをルアーで釣るロッドです。食べる為に釣らないのでゲームフィッシングとも言われます。

 

トラウトロッド

対象魚 マス(トラウト)
標準的な長さ 50~60フィート

管理釣り場でマスを釣ったり、渓流でヤマメやイワナをルアーで釣るロッドです。バスロッドよりも短く柔らかいロッドになります。

 

磯・防波堤竿

対象魚 アジ・メバル・サヨリ・スズキ・チヌ・グレ・カワハギetc海の小物全般
標準的な長さ 3.6m~5.4m

ウキ釣りやサビキ釣りなどをする竿がこのジャンルになります。対象魚も豊富で初心者の方がまず最初の1本を選ぶ候補のひとつになります。

 

船竿

対象魚 キス・カサゴ・マダイ・メバル・アジ・ヒラメ・タチウオ・青物など
標準的な長さ 1.8m~3.6m

文字通り、船で使用する竿になります。硬さと長さはかなり幅がありますので、水深や狙う魚によって使い分けする必要があります。

 

投げ竿

対象魚 キス・カレイ・マダイ・アナゴ・スズキなど
標準的な長さ 3.6m~4.2m

堤防や砂浜から仕掛けを投げて遠くの魚を釣る竿です。

竿は頑丈で、ガイドは大きくて少なめになっており、投げる事に特化した竿です。

投げ釣りは、対象魚も豊富で、仕掛けも比較的簡単ですのでファミリーにおすすめです。

 

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渓流竿

対象魚 ヤマメ・アマゴ・イワナ
標準的な長さ 3.6m~6.2m

渓流でヤマメなどを釣る竿です。リールを使わないのべ竿になります。

小継ぎタイプのものが多く、山の中を歩いてポイントまで行くときなどでもじゃまになりにくい。

 

 

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まとめ

釣りを始めてみたい!という方に、まず竿の基礎知識を紹介させてもらいました。

なんとなくでも、なるほどこんなジャンルのものに分かれているのか?調子ってこういう意味だったのかと理解が深まれば幸いです。

 

 

 

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