釣りをしているとちょっとしたアクシデントで竿が折れてしまう事があります。
予備の竿をもっているとまだ良いのですが、1本しかないともう釣りができなくなります。
せっかくの休みの日に、早起きして釣り場まできて釣りができないなんて、最悪ですよね。
いっしょに同行した釣友の竿が折れた場合もしかり、自分だけ釣りをするのも気が引けます。
そんな時、応急処置ができるリペアキットを持っておくと、簡易的な修理がその場でできます。
応急処置ができるリペアキットが発売されているので、釣行時タックルボックスにいれておけば、万が一釣り場で折れた場合でも応急修理をして、釣りを続けることができます。
今回は、ご自分で修理をする場合の修理方法を紹介します。

このブログは勤続26年目になる現役の釣り具店員が、長年の知見をもとに、釣り関連の記事を更新しています。
富士工業「ロッドリペアキッド」の選び方
日本のガイドのほぼ全てをシェアしている富士工業さんから、リペアキットが発売されています。

先端の径にあわせて4種類ラインナップされています。




竿先はさきにむかっていくほど細くなっていきますので、折れた場所によって径がかわってきます。ですので、どのキットにも3つのガイドが用意されています。
また釣りの用途によってガイドリングの径が少し違います。例えば、投げ釣りのように仕掛けを遠くに投げる竿では、比較的大きなリング系になります。
タイプ | リング系(㎜) | 竿先の径(㎜) |
波止竿・磯竿用 | 5 | 0.9 |
1.2 | ||
1.4 | ||
サビキ竿・海上釣堀用 | 5.5 | 1.6 |
1.8 | ||
2.0 | ||
バスロッド用 | 6 | 2.0 |
2.2 | ||
2.4 | ||
投げ竿・ちょい投げ竿用 | 7 | 1.8 |
2.0 | ||
2.4 |
もしご自分の持っている竿がどのタイプかわからない場合は、先端の径を、ものさしで測ってみてください。だいたいで大丈夫です。
測ったサイズより、2㎜~4㎜くらい大きなところをカバーしてるリペアキットを買えばOK
応急処置に必要なものは「リペアキット」「カッター」「ライター」の3つ
リペアキットにはホットグルーという固形接着剤がついています。
ホットグルーは火であぶると溶けて、2分~3分で硬化する非常に優れた接着剤です。ライターがないと使えないので注意が必要です。
カッターは、接着面を細工するのにあれば便利です。最悪なくても大丈夫です。
- リペアキット
- ライター
- カッターナイフ
リペアキットでの修理方法
折れた箇所にトップガイドをつけます。
少し表面を少しけずってはいる径のガイドがベストですが、削り過ぎても強度がおちます。そんな時は大きい方(多少ゆるくてもOK)のガイドを素直に使いましょう。
トップガイドと折れた先端を並べて、トップガイドにどれくらいはいるか検討をつけます。
爪でその境界部分を押さえて、トップガイドにはいる部分の表面をカッターの刃で軽くならします。
ホットグルーの先端をライターの火であぶります。すぐグニャァ~と溶け出すので、すかさず折れた先端に塗りつけます。
余分はあとでとりますので、少し多めにつけてください。
先端についたホットグルーを軽くライターの火であぶり、再びグニャァ~とさせたら、ガイドを差し込みます。
ガイドの向きをあわせたら(高額ロッドのみガイドの向きがあります)、しばらく放置します。
ホットグルーがはみ出してると思いますが、大丈夫です。
3分ほどで硬化します。
硬化したら、はみ出した余分を指でひっぱってやると、きれいに取れます。
まとめ
せっかく釣りにきたのに、竿がおれて釣りが終わり!なんて嫌ですよね
そんな時に「持ってて良かった」となるリペアキットの紹介でした。ぜひ1つタックルボックスへいれておきましょう。
ただし、あくまで応急処置です。
竿が短くなった分、トップガイドの下のガイドのバランスもくるっているので、調整をしないといけません(先端が1㎝くらい折れただけなら、必要ないです)
時間があるときに、釣具店にもっていって、相談されることをおすすめします。
