1本で全部の釣りができるロッドはないのですか?
よく聞かれますが、残念ながらありません。
ただ、少ないながらも兼用で使えるロッドもあります。
その代表的なものが、エギングとシーバスです。
今回は、エギングロッドとシーバスロッドの違いと、兼用で使うときのロッドの選び方を紹介します。
エギングロッドとシーバスロッドの違い①長さ
発売されている商品の規格から、平均的な長さというものがわかります。
エギングロッドは8.6フィート(約2.6m)
シーバスロッドは9.6フィート(約2.9m)
が平均的な長さになります。
エギングロッドよりもシーバスロッドの方が、基本長いということです。
シーバスロッドはより遠くへ投げるシチュエーションが多く、遠心力が効く、9.0フィート~10フィートくらいが標準の長さになります。
エギングロッドは、常に竿をもってエギをシャクって釣りますので、操作性、軽量性のバランスをとって、現在主流の8.3フィート~8.6フィートに落ちついたという感じです。
いずれにしてもいえる事は、ユーザーからの声を商品に反映させていった結果、長い年月を経て、現在の主流の長さになったということです。
エギングロッドとシーバスロッドの違い②調子
シーバスロッドは竿を曲げて全体の反発力を使って遠くへなげるので、スローテーパー(胴調子)のものが多いです。
大きなシーバスを掛けた時にも竿全体でやりとりをして、魚の強烈な引きを竿全体で吸収します。
エギングロッドは、エギをシャクってエギにアクションをつける釣り方で、バッド(竿の根本)は強く張りがあります。
そして、イカの繊細なあたりをとっていくので、穂先はしなやかで感度が良いつくりになります。
すなわち、ファーストテーパー(先調子)のものが多いです。
では、どっちの調子なら兼用で使いやすいのか?
これは、エギングロッドのファーストテーパー(先調子)だと思います。
スローテーパー(胴調子)のシーバスロッドでは、エギをシャクった時に、竿がアクションを吸収してしまい、エギに動きをつけづらくなります。
エギが跳ねない!踊らないって事です。
エギングロッドなら、シーバスルアーも投げれますし、メインラインを細くすることによって飛距離もカバーできます。
エギングロッドとシーバスロッドの違い③ガイド
シーバスロッドは、遠投性を重視して、ガイドのリング系が大きいものが多いです。
エギングロッドのガイドは糸が絡まないように工夫されています。
シャクって釣り時に、どうしてもラインが緩んでしまい(糸ふけがでる)、ガイドに糸が絡みやすい釣りだからです。
なるべくラインが絡みにくいガイド形状をしているのがエギングロッドの特徴でもあります。
このガイドにおいても、シーバスロッドでエギング釣りをすると「ライントラブルが多い」と予想がつくので、エギングロッド>シーバスロッド になります。
結果的に、エギングロッド>シーバスロッドとなります。
以上3つの比較から、エギングとシーバスロッドを兼用の竿で両方やりたいという場合は、エギングロッドの方がおすすめになります。
ただ、比率の問題で、シーバスがメインでたまにエギング・・
みたいな方もいらっしゃると思います。
そんな時は、シーバスロッドの短め(8.6フィート~9.0フィート)を選べばよいと思います。
逆にエギングロッドを選ぶなら、竿は長め(8.6フィート)で少し硬めの、M(ミディアム)もしくはMH(ミディアムヘビー)を選ぶのが良いでしょう。
もちろん、今回は「兼用で使うなら!」というテーマで紹介しましたが、できることならそれぞれ専用のロッドで釣りをするのが1番良いということは前提です!
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